人気のドラマが終わったり、好きな俳優さんが結婚したりすると
という言葉がよく使われますよね。
実はここには、普段の生活でも気を付けなければいけない落とし穴があります。
『依存』による影響
「〇〇ロス」が起こると、仕事のやる気が出なくなったり、気持ちが落ち込んで何もしたくなくなってしまう、といったようなことを耳にします。
こういった時に、自分の中で何が起こっているのでしょうか。
これがまさしく、『依存』してしまっている状態です。
『依存』と『共存』という言葉がありますが、それぞれの意味の違いは何でしょうか。
共存:二つ以上のものが同時に生存・存在すること
(デジタル大辞泉より引用)
つまり『依存』とは、自分以外のものに寄りかかることで、それが無くなると自分ひとりでは立てなくなってしまうということです。
これが芸能人やドラマに対する軽いものであれば問題ないようにも思えますが、『依存』というものはクセになりやすい傾向があり、自分では気付きにくいという特徴も併せ持っています。
何かに依存するクセを持っている人は、普段から注意が必要です。
『共存』を目指す意味
依存とは逆の『共存』は、自分と他者とが独立して成り立っている状態のこと。
この状態だと、周りの環境や他人に流されることなく、どんな状況でも自分自身で立つことができます。
『自立』という言葉もありますが、自立しているもの同士が同時に生存・存在する状態が『共存する』ということですね。
自分で自分をコントロールできる状態でいることは、自立していることが大前提であり、それは実はとても難しいことなのです。
依存からは何も生まれない
依存状態になると
- 自分で何も考えない
- 人や物に頼り切る
という『自立できない状態』に陥ってしまいます。
これは人間関係に限らず、便利なモノに依存したり、会社に依存したりすることも同様です。
依存するモノがなくなってしまう=自分ひとりで生きていけなくなる。
リスク管理という観点からも、何かに依存することは大変危険な状態なのです。
依存は悪?
では、ロスに陥ってしまう依存体質の人は「悪」なのでしょうか?
僕は「〇〇ロス」になるほど何かに夢中になることが悪いとは思いません。
人は好きなモノは好きになるし、便利なモノは使った方が効率的に生きられます。
時には、人に頼ることも必要な場面があるでしょう。
しかし、頼ることが当たり前になってしまうと、それはただの依存です。
大切なのは、依存ではなく共存を目指すこと。自立した状態で夢中になれるモノができれば、それは最高の状態と言えますよね。
- 相手に対して、自分にはどんなことができるのか?
- 依存しなくてもできる方法は他にもあるのか?
こういった点を常に思考しながらも、「より良く生きるための選択」を繰り返すことが大切です。
誰にも頼らず、ただ我慢するだけの人生では何もおもしろくありません。
相手のいいところやいいモノを自分に取り入れながら、自分は何が提供できるかを常に意識できれば、お互いに『ありがとう』の連鎖がうまれます。
普段意識していなかったという方は、ぜひこの機会に、あなた自身のことを考えてみてください。